2021年12月30日(木)~1月5日(水) 富良野スキー場 富良野ZONE(前期)士別市日向スキー場(後期)
合宿前半(12/30~1/1)は、北海道富良野スキー場の広大なゲレンデを利用してGSボードのフリーラントレーニング、合宿後半(1/2~1/5)は北海道士別市日向スキー場で本格的なゲートトレーニングを行いました。
今回の合宿の目的は、7日間、合計30時間の滑り込みを行うことで、シーズン入り前のぎこちない滑走フォームから洗練された滑走フォームにしていくことです。
- GSゲートレーニング
- SLゲートトレーニング
- フリーラントレーニング
今回の北海道合宿地として豊富な積雪量を誇る北海道を選びましたが、当初の予想に反してこれまでに例を見ない雪不足で滑走できるゲレンデも約半分と限られていたのが残念でした。
合宿前半は、前回合宿(菅平)の反省として、フリーラントレーニングを通して股関節の使い方を徹底的に練習、そしてこれまでに転倒しがちな滑走フォームを直すために体の重心を常にボードの上に置くという練習の反復練習を行った。その効果もあって、GS用ロングボート板も安定して乗れるようになってきたと思います。
合宿後半のゲート練習も、前回合宿(菅平)と同様に、全日本スキー連盟(SAJ)の強化指定選手(U18)と混じって合同トレーニング、トップ選手の胸を借りるつもりで練習できたので、選手は大いに刺激を受けたのではないかと感じています。また、今回の合宿でも動画分析ソフト(Dartfish)を使ってサイマイカルとスローモーション分析結果を本人に見える形でフィードバックしました。
動画分析ソフトでSAJジュニアトップ選手のゲート練習の滑走フォームを比較、見つかった課題3点を本人にフィードバックしました。
- 切替が遅く、ターンと次のターンを結ぶ軌跡が直線移動になっている(ターン弧が大きくなり、タイムロスになる)
- 切替時の懐の深さが甘く、次のターンへの加速を生み出す力のタメを作ることができない(力が上方向にすっぽ抜けしている)⇒右足股関節を曲げることで懐を深くし、雪面からの反発力を懐でガッチリ受け止められる姿勢が求められる。
- 谷回り部分(切替時からフォールラインへ)で腰ひねりによる回旋になっている(これが原因でフォールライン部分の角付けが甘くなり横ずれが生じている)⇒懐で捉えた反発エネルギーを使ってボード板を角付けさせながら進行方向に滑らせる動作が必要になる。
これらを実現するためには、継続的なフィジカルトレーニングによる股関節の強化と、洗練された重心の左右移動が必要になると思います。
本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。