2021年12月26日(日)~12月29日(水) 菅平高原リゾート(長野県)

 長野県菅平高原スキー場で、本格的なゲートバーンを利用したゲートトレーニングを行いました。
今回の合宿の目的は、ゲート練習で数本の滑り込みを行うことで、シーズン入り前のぎこちない滑走フォームから洗練された滑走フォームにしていくことです。

  • 早朝トレーニング:SL競技
  • 日中トレーニング:GS競技
  • フリーラントレーニング

 菅平高原スキー場は、標高1,300mのところにあり晴天率が高く人工雪の硬い競技向けのゲートバーンがあるスキー場で知られています。今回の合宿は12月下旬にもかかわらず雪不足の状態が続き、少数のコースしか開放されていませんでした。このためゲート練習ができる場所が限られ、多くの競技チームで時間をシェアしながらゲート練習することになりました。限られた時間を有効に使ってゲート練習、それ以外の時間帯はフリーランメインで数十本以上を滑ることで、シーズン入りの滑走フォームのチェックを行うことができたことは良かったと思います。

 今回のゲート練習は全日本スキー連盟(SAJ)の強化指定選手(U21)と混じって合同トレーニング、トップ選手の胸を借りるつもりで練習できたので、選手は大いに刺激を受けたのではないかと感じています。また、今回の合宿で動画分析ソフト(Dartfish)を初めて使ってサイマイカルとスローモーション分析結果を本人に見える形でフィードバックできたことは、大きな成果でした。今後の強化合宿でも競技力向上に動画分析ソフトを大いに活用していきたいと思います。

 動画分析ソフトでゲート練習時の滑走フォームを細かくチェックしてみると、やや前足荷重による舵取りになっていたことがわかります。
 前回の第6回強化合宿で矯正(指導)した筈の後足荷重による舵取りが、ゲートに入ると終始前足荷重に戻ってしまうことがわかります。(トレーナの話だと右足股関節が硬く重心を後足に移すことができないということであった)やはり、継続的なフィジカルトレーニングによる股関節の強化と、理想的な滑走フォームを体に馴染ませるだけの練習量が必要になると思われます。

本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。