2018.3.17 ~ 18 ジュネス栗駒スキー場(秋田県)
オリンピック出場クラスの選手が参戦する国内最高峰のFIS全日本選手権大会スノーボード競技PGS種目に参戦し、これまでのトレーニング成果を確認しました。
O選手
 前回のJSBA全日本選手権大会ジュニア部門で2位入賞した勢いに乗って初の入賞を目指しましたが、1本目で中間地点とゴール出前のフロントターンで2度も転倒して大きなタイムロスとなりました。2本目もゴール出前のフロントターンをうまく処理できず28人中23位と本領を発揮することができませんでした。
H選手
 本人はゲート間の不規則な距離間、ターンリズムを上手く捉えることができなかったのか、1本、2本目とも転倒を警戒して慎重に滑ったため22人中21位となりました。
 今日のジュネス栗駒の気温は平年よりかなり暖かく最高気温8℃となり、朝は締まっていた雪も競技が始まる頃には腐れ雪となって転倒する選手が続出しました。ハイシーズン(12月~2月)の雪は締まっていてある程度の固さがあるのでしっかりエッジングすればカービングが可能ですが、春特有の腐れ雪は強いエッジングするといとも簡単に雪が崩れ落ちていくのでエッジング処理が非常に難しいコースです。速く滑ろうと考えるとどうしても強いエッジングになりがちですが、朝と昼間では刻々と雪質が変化していく春の雪では強いエッジングは非常に危険です。腐れ雪では雪面が弱いことを理解して、エッジで滑るよりもボードの面を使って滑るという意識を持つ必要があると痛感しました。
 今回は雪面の読みの甘さと競技経験不足がそのまま結果に表れた形になりましたが、今回のFIS参戦を通して、来年度の課題を見つけたことと周囲の強豪選手と一緒に競い合ったことで良い刺激を受けたことは、とても良かったと思います。

本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。