2023年7月1日(土)~7月3日(月) 帝京平成大学 千葉キャンパス、カムイ御坂スキー場(山梨県)

7月1日、アルペンスキーチームと合同で体力測定テストを実施しました。今回は新規参加の選手も増え、活気ある雰囲気の中で行われました。体力測定に加えて、外傷障害の既往歴確認や脳振盪のベースライン測定も行い、健康管理の一環として年に2回実施する予定です。特に新規選手は中学生ということもあり、体験に近い形での参加となりましたが、アスリートとしての意識を高めるためにも今後も継続して行いたいと考えています。

今回の測定では、過去から参加している選手たちの記録には向上が見られる一方で、停滞や低下が確認される項目もありました。これを踏まえ、合宿外でのトレーニングや達成度指導をさらに徹底していく必要があります。また、身体測定や脳に関するテスト、持久力確認のための心拍計を利用したバイクトレーニングなども行い、これらの結果を各選手のフィジカルトレーニングメニューに反映させていく方針です。コーチとトレーナーで話し合いながら、各選手に必要な強化箇所を把握しました。

7月2日には、カムイ御坂での雪上合宿が行われました。夏の日本で取り組める貴重な雪上練習として、短いコースを利用しながらSLの練習を実施しました。滑走距離は短いものの、多くの本数を滑ることで技術を磨くことができました。昨年から参加している選手たちは、技術が向上し、スムーズに滑り込むことができるようになっており、コースの特徴を活かしたボードコントロールにも成功しました。新人の和田選手もアルペンボードの経験があり、問題なくゲート練習をこなしていました。

タイム計測では、健聴者の日本代表選手と女子選手のタイムを比較し、全体の120%以内で滑ることができました。特に女子選手については、デフリンピックの内定が見込まれるタイムを記録することができました。

今回の測定結果を基に、冬季に向けたトレーニング目標を設定し、選手個々の課題とトレーニングを明確にしていきます。また、新規参入選手には中長期的なトレーニング指導を検討し、将来的なデフリンピックへの準備を進めます。10月には中国の室内ゲレンデを利用した雪上合宿を計画し、7月と8月はスカイテックシミュレーターを使ったトレーニングを継続して行う予定です。

本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。