2024年2月25日(日) ~ 2月29日(木) エルズルム(トルコ共和国)
2月25日から5日の合宿は、デフリンピック前の最後の調整として事前合宿を行いました。エルズルムにある高地での練習は高山病のリスクが心配されましたが、選手もスタッフも身体に特に負荷がかかることはなく、落ち着いて練習することができました。現地チームと情報交換を行い、練習種目や時間を決定し、効率的なトレーニングが実施されました。また、大きな時差ボケもなく、選手たちは良好な睡眠を確保していたようです。雪上の環境も理想的で、アルペンボードにとって最適な雪質と斜度、距離が確保されており、練習コースと大会コースが同じであったため、選手たちは反復練習がしやすい環境でした。
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岡選手については、ビンディングやブーツのセッティングに戸惑いながらも、GS種目ではゲート練習のミスが徐々に減り、レースコースに少しずつ慣れてきた様子が見られました。気持ちの面では波があり、前向きに取り組める時とそうでない時がありましたが、現地での滑走により他国選手よりも多くの練習ができたことが自信になったようです。SL種目に関しては、菅平での練習から続く斜度に対する恐怖心やセッティングの問題があり、特にバックサイドからフロントサイドへの切り返しが難しそうでした。
和田選手については、GSおよびSL両種目で調子が良く、他国選手と比べてもトップ4に入る滑りを見せていました。ゲートコースの雪質や斜度に応じた確認が必要であり、ラインどりで膨らむことが多かったですが、アドバイスを受けてからは修正し、安定した滑りができました。ボードのコンディション(エッジやワックス)や身体のコンディションを整えて、レースに臨む準備を整えることが求められます。
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翌週から始まる冬季デフリンピックでは、PGS種目とPSL種目でのメダル獲得を目指して挑戦していきます。
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本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。