2022年1月29日(土)~2月2日(水) だいせんホワイトリゾー(鳥取県)
鳥取県にあるだいせんホワイトリゾートで本格的なゲートバーンを利用したゲートトレーニングを実施しました。本来は現地で開催されるSAJ西日本スノーボード選手権大会に出場する予定でしたが、新型コロナウイルス感染のため残念なことに当大会は中止となりました。幸いなことに、競技を主管する鳥取県スキー連盟からは遠方から来た選手のために練習環境を提供するという連絡を頂きましたので、地元チームに混じってゲート練習を実施しました。
今回の合宿の目的は、ぎこちない滑走フォームから洗練された滑走フォームにしていくことです。
- SLゲート練習
- GSゲート練習
- フリーラントレーニング
- フィジカルトレーニング(オンライントレーニング)
今回のゲート練習は地元鳥取県の旗人スノーボードクラブの協力を得て全日本スキー連盟(SAJ)の強化指定選手(U15)と混じって合同トレーニングを実施することができました。今回も前回同様にSAJのトップ選手の胸を借りるつもりで練習できたので、当チームの選手は大いに刺激を受けたのではないかと思います。
合宿期間中は毎日大雪が降るなど生憎の天候となりました。ゲートの中を数本滑るだけでバーンがたちまち荒れてしまう程、バーンのコンディションはあまり良くありませんでした。条件の良いバーンではあまり影響を受けない小さな欠点であっても、悪条件のバーンになるともろに影響を受けて転倒してしまいます。例えば足元を取られやすい深雪で滑走する場合、ちょっとでも体の重心がボード板から離れてしまうとあっけなく転倒してしまうことが、本人も理解できたのではないかと思います。そういった意味で、今回の合宿は本人にとっていい学習機会になったのではないかと感じています。
悪雪でも安定した滑りができるようになるためには、体軸のブレを少なくするためのフィジカルの強化はもちろん、重心の置き方、ボードへの荷重の配分をターンの状況に応じて随時変化させていく必要があります。例えば、①重心は常にボードの真上に置く、②ヒールサイドターンの荷重配分を前足3:後足7にする、③トウサイドターンの荷重配分を前足6:後ろ足4にする等、右側回転、左側回転で重心の前後運動をするだけで、転倒しにくいフォームでかつ回旋運動ができることを、今回の合宿を通して確認することができたのではないかと思います。
本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。