2024年8月4日(日)~8月11日(日) Chengdu Sunac Snow Park 成都熱雪奇蹟
2024年度の第1回目となる海外合宿を無事に実施することができました。今回は中国・成都市にある室内スキー場を訪れました。中国国内には6つほど大きな室内スキー場がありますが、成都市のスキー場はアルペンボード競技に適した斜度や雪質を備えており、非常に練習しやすい環境となっています。
渡航にあたり、特に苦労したのはビザの申請手続きでした。和田選手は日本とアメリカの両方のパスポートを所持しているため、中国ビザ申請時に何度も内容確認の連絡が入り、手続きに時間を要しました。最終的には、中国ビザ取得を代行する業者に依頼したことで、無事にビザを取得することができました。
また、現地では太原市スキー協会の范氏によるサポートが大きな助けとなりました。コース予約やトランスファー手配など、現地の事情に精通した方の支援がなければ、スムーズな練習実施は難しかったと思われます。現地の方のご協力により、安心して練習に取り組むことができました。
室内スキー場での練習は、日中は一般営業中のため、他のお客様と同じコースを滑りながらフリー滑走を行い、20時の一般客クローズ後にコースを貸し切ってゲート練習を実施しました。ゲート練習では、中国河北省や山西省などの健聴選手たちとの合同練習を行い、速い選手たちと一緒に滑ることで滑走スピードの向上にアプローチすることができました。
また、室内ゲレンデはコース全体を見渡しやすいため、滑走フォームの確認や滑りの撮影、技術的なチェックが比較的容易に行える環境となっていました。このため、指導者と選手間のコミュニケーションも非常に取りやすく、技術指導を効率よく進めることができました。
【成果】
- 年度初めの海外合宿を無事に実施できたことは大きな成果です。特に、中国・成都市の室内スキー場での練習環境が非常に良好で、和田選手は効率よくトレーニングを行うことができました。
- 中国の健聴選手との合同練習を通じて、和田選手の滑走スピードが向上しました。速い選手と一緒に滑ることで、競技力を向上させることができました。
- 室内ゲレンデの環境を活かし、滑走フォームの確認や技術的なチェックが容易に行えたことも大きな成果です。これにより、コーチと選手間のコミュニケーションが円滑に進み、技術指導を効率よく行うことができました。
【改善点】
- 室内ゲレンデがある広大なテーマパーク内での移動方法を考えると、今後の合宿ではより効率的なホテルの選定が必要です。
- 一般客のクローズ後に行うゲート練習の時間を最大限に活用できるよう、練習時間の効率的な管理を行う必要があります。
- 今回のビザ申請手続きに時間を要したことから、次回からはより効率的な手続き方法を検討する必要があります。
本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。