2025年2月13日(木)~2月16日(日) 菅平高原スノーリゾート

今回の強化合宿は、2月末に阿寒湖畔スキー場で開催予定の三連戦(全日本ジュニアスキー選手権大会スノーボード競技、北海道スキー選手権大会スノーボード競技、全日本スキー選手権大会スノーボード競技)を前にした最後のゲート練習となりました。

4日間にわたるトレーニングでは、ゲートセットの振り幅やインターバルを長くしたり短くしたりすることで変化をつけ、さらにGS種目・SL種目ともにゲートの振り幅に緩急をつけるなど、選手たちが不規則な状況にも対応できる能力を引き伸ばすことを狙いました。

 

【成果】

  1. ゲートセットの振り幅やインターバルに変化をつけたゲートセッティングにより、選手が不規則な状況にも対応できる能力を引き伸ばすことができました。これにより、実戦での対応力を向上さえることができました。
  2. 伊藤選手はフリースタイルボードでのゲート練習を通じて、全体的にターンの切り替えが早くなり、体軸をしっかり傾けた滑りができるようになりました。これにより、ターン全体の質を向上させることができました。
  3. 舛田選手はエッジチューンナップの変更により、操作性が向上、転倒する回数が減少しました。これにより、本人も自信を持ってボード板を踏めるようになりターンの質を向上させることができました。

【改善点】

  1. 伊藤選手はフロントサイドターンで目線が近くなりがちで、内倒してしまう傾向が見られました。これを改善するためには、フリーランの際に切り替え時に足元を一瞬フラットにする感覚を意識し、そのタイミングで基本姿勢(ニュートラル)に戻す練習が必要になります。
  2. 和田選手はフロントサイドターンで身体が雪面から遠くなるため、エッジが十分に立たない場面が見られました。これを改善するためには、「斜め前に体重を預ける」といったイメージを持つことで、ノーズ側のエッジがより早く雪面に触れるようにする練習が必要になります。
  3. 舛田選手はボードのエッジチューンナップにより操作性が向上しましたが、さらなるターンの質の向上を目指すためには、引き続きエッジの角付けや荷重のタイミングを意識した練習が必要になります。

本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。