第13回強化合宿 2021年度

2022年3月20日(日)~3月21日(月) 名寄ピヤシリースキー場(北海道) 手話ができる角田プロを招聘し、フリーラン滑走を通してクロスオーバー動作を徹底的に練習しました。 ①フリーラン滑走 ②JSBAスノーボード全日本選手権大会見学 ③課題抽出と、今後の目標設定 これまでの滑走フォーム動画を角田プロに送付、今回の強化合宿の進め方について事前に打合せを実施したので、スムーズなテーマ設定と効率的なトレーニングができたと思います。1日目の午前中は、雪上トレーニングに先立って連続したターンを作り出すための技術要素(①~⑤)の説明を実施しました。アルペンスノーボードの場合、両足のスタンスが斜め方向(45度)に向いているため②と③の組み合わせで重心を常に動かしていく必要があり、その補助動作として④、⑤が必要になります。これをクロスオーバー動作といい、アルペンスノーボード競技の連続ターンに必要な技術です。 ①重心の上下運動 ②重心の前後運動 ③重心の左右運動 ④股関節の曲げ伸ばし運動 ⑤股関節の内旋、外旋運動 最初の滑走フォーム診断で、④、⑤の動作に必要な股関節が硬く股関節よりも膝が先に曲がってしまうことがわかりました。このため、ヒールターンでは椅子かけスタイル、トゥサイドターンでは上体起こしによる棒たちスタイルになりやすく、ボード板を十分立てることができていないこともわかりました。これを改善するためには、フィジカル強化(レッグランジ)はもちろん、スタート時から股関節を曲げたまま②、③の動作に集中すべきということを説明しました。 1日目の午後から、フリーラン滑走を通して②、③を意識しながら繰り返し練習を実施しました。2日目で、ロスオーバーができるようになり、連続した滑らかなターンができるところまでいきました。クロスオーバーができるようになると、スムーズな連続ターンができるため暴走せずに落差(ボード板が下に下に落下していくことで加速性が生まれる)のある滑りができます。 今回の合宿で今年度の雪上トレーニングは終盤を迎えましたが、本人もきっかけをつかむことができたようで、来年度が非常に楽しみです。   本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。

\ 最新情報をチェック /