一般社団法人日本ろう者スキー協会は、冬季デフリンピックをはじめとする国際大会での活躍を目指す冬季アスリートの育成・強化、そして選手の派遣を主な目的として活動しております。また、競技力向上だけでなく、ろう者の皆さまがウィンタースポーツを身近に楽しめるよう、体験できる機会をつくっております。

 当協会には現在、アルペンスキーチーム、アルペンスノーボードチーム、スノーボードフリースタイルチーム、カーリングチームの4チームが所属しており、それぞれが国内外での強化合宿や競技会への参加、有望な若手選手、ジュニア選手の発掘、強化指定選手の選考、そしてデフリンピックへの選手派遣など、さまざまな取り組みを行っております。

 2024年にトルコ・エルズルム市で開催されました第20回冬季デフリンピックでは、日本選手団が全6競技中4競技に出場し、銀メダル4個、銅メダル3個、合計7個のメダルを獲得いたしました。これは2大会ぶりの過去最多記録であり、選手たちの日々の努力と、皆さまからの温かいご支援、ご声援のおかげでございます。心より感謝申し上げます。

 特に今大会では、ミックスダブルスカーリングが新種目として加わり、日本は初挑戦で銅メダルを獲得するという素晴らしい結果を残しました。また、女子団体カーリングチームも初出場ながら堂々と戦い、大きな感動を届けてくれました。

 スキー・スノーボード競技におきましては、選手層の若返りを図りつつ、ヨーロッパや中国などの強豪国と互角に戦いました。アルペンスキーではスーパー大回転・大回転で銀メダル3個、アルペンスノーボードではパラレル大回転・パラレル回転で銅メダル2個を獲得するなど、大きな成果をあげました。特にアルペンスキーの選手たちの活躍は、スキー王国ヨーロッパに強い印象を与えることができたと思っております。

 これらの成果は、選手たちが国内外の聴者トップ選手とともに厳しい練習に励み、貴重な経験を重ねてきた結果です。努力を惜しまないその姿勢は、私たちに大きな希望と感動を与えてくれました。

 今後もこの成果に満足することなく、選手の育成・強化を第一に、皆さまのご期待に応えられる協会であり続けられるよう、スタッフ一同心をひとつにして取り組んでまいります。

 引き続き、一般社団法人日本ろう者スキー協会へのご理解とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人日本ろう者スキー協会
会長(代表理事) 伏見 景子