2023年11月22日(水)~11月26日(日) 軽井沢プリンスホテルスキー場、菅平高原スノーリゾート(長野県)

今回は両選手にとって初滑りとなる雪上トレーニングを実施しました。主に雪上での感覚を取り戻すことを目的に、スカイテックトレーニングとの違いを意識しながら、目線の方向や角付けのタイミング、リーンアウトに注目して滑走を行いました。両選手ともに10本以上滑走でき、足慣らしとしては十分な成果が得られたと思います。

しかし、急で幅が狭く、荒れたバーンでは悪い癖が散見されました。例えば、選手たちは足下を見て目線が下がってしまったり、ヒールサイドで急制動をかけることがありました。岡選手については、不整地での滑走が苦手であることが再確認され、面で滑る技術を教える必要性を感じました。また、和田選手にはヒールサイド後半でボードを再度立てる二度踏みの癖が見られ、これも今後の修正課題として取り組んでいく予定です。

トレーニングを行ったスキー場について、軽井沢プリンススキー場のプリンスゲレンデは、斜度やコース幅、雪質などの点で優れており、良い練習環境であったと感じます。一方、菅平高原スキーリゾートの裏太郎ファミリーゲレンデは、コース幅が狭く積雪量も少ないため、練習環境としてはやや不十分でしたが、荒れたバーンでの練習も必要な課題と捉えています。

両選手ともにヒールサイドで乗り込みすぎる癖があるため、今後は緩斜面で左右均等な弧を描くトレーニングを重視していきたいと考えています。また、岡選手には不整地でも対応できるよう、面で滑る技術をしっかりと指導していく予定です。

本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。