2023年2月24日(金)~3月6日(月) ノーザンアークスキーリゾート、阿寒湖畔スキー場(北海道)

2月23日から3月5日まで、北海道スキー選手権スノーボード競技会および全日本スキー選手権スノーボード競技会に参戦し、これまでの練習成果を確認しました。以下はその概要と結果です。

事前練習 2月23日から25日の間に、事前練習を実施しました。合同ゲート練習は2月27日から3月1日まで行い、その後3月3日に競技会前のフリーラントレーニングを実施しました。

競技会参戦 競技会は以下の通り行われました。

  • 4日:北海道スキー選手権スノーボード競技会PGS競技
  • 5日:全日本スキー選手権スノーボード競技会PGS競技

競技結果 第27回北海道スキー選手権スノーボード競技会では、舛田選手が31人中30位(DSQ1名含む)、岡選手はDSQでした。第29回全日本スキー選手権スノーボード競技会では、舛田選手が26位(32人中DNF、DSQ6名含む)、岡選手が21人中21位でした。

残念ながら、昨年度に引き続き男女とも最下位となる結果となりましたが、いくつかの特筆すべき点もあります。岡選手は聴者ビッグ大会に初めて出場し、ブーツのフィット感が合わず足に痛みを感じながらも、アルペン競技転向からわずか3ヵ月で頑張ってくれました。練習不足の中でも、よくここまでのパフォーマンスを見せてくれたことは評価に値します。

一方で、フリーランでは良い滑りを見せていたにもかかわらず、ゲートに入るとフォームが異なるという問題が顕著でした。タイムが伸びない原因として、次の3点が挙げられます。

  1. ターン弧の違いの認識不足 フリーランとゲート内のターン弧の大きさが異なることを意識していないため、切替時間が間延びしてしまっています。対応策として、切替動作を極力短くし、横方向への移動スペースを短縮するトレーニングが必要です。

  2. ニュートラル姿勢への戻し忘れ 切替時にニュートラル姿勢に戻せていないため、ヒールサイドターンからフロントサイドターンで体が落ちてしまい、上体のローテーションで舵取りすることになっています。切替時に必ずニュートラル姿勢に戻す癖をつけることが求められます。

  3. 斜度変化への対応不足 斜度変化からくるスピードへの恐怖心からブレーキ操作が中心になっています。体の重心をボード板の真上に置き、左右の重心移動でボード板を立てることで、スピードと回転弧の調整ができるようになることが重要です。

舛田選手については、ゲートに慣れることはもちろんですが、フィジカルトレーニングを通じてバランス力と瞬発力を強化し、体軸のパワーアップを図ることが必要です。岡選手については、トレーニングを重ねることでタイムがさらに向上する可能性があります。足にぴったりフィットするブーツの選定や、スカイテックトレーニング、3Dターンモーションシステムなど、新しいバーチャルシステムを取り入れたトレーニング環境の提供が求められます。

次回の強化合宿では、今回の反省を活かし、どんなゲート斜面でも対応できるように、競技能力とメンタル面の強化を進めていきたいと考えています。

本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。