2022年3月26日(土)~3月27日(日) 菅平高原スキー場(長野県)
第13回強化合宿(名寄)で習得したクロスオーバー動作を更にプラッシュアップさせ、その効果を実際にゲートトレーニングの中で実践し、これまでの練習成果を確認しました。
①フリーラントレーニング
②ゲートトレーニング
1日目(26日):GS競技
2日目(27日):SL競技
③課題抽出と、今後の目標設定
今回は、先週の名寄合宿で覚えたクロスオーバー動作を更にブラッシュアップさせたトレーニングを午後のフリーラントレーニングの中で取り入れました。具体的には、フォールラインを過ぎたら上に伸び上がることなく素早く軸を入れ替える(ボード板がフラットになる時間を極力短くする)クロスオーバー動作に入り、横方向の移動時間を短く、縦方向への落差を大きく取るよう繰り返し練習を実施しました。その結果、徐々にターンの質が上がりフロントターン、ヒールサイドターンともにターン後半にしっかりしたリーンアウト(弓なり姿勢)が取れるようになりました。それだけでなく、脚やお尻の力を確実に板に伝えることができ、以前より格段に安定感が増してきました。ゲート練習に入っても前回に比べて流れるような連続ターンができるようになり、本人からもゲートトレーニングが以前よりも楽しくなったとコメントがありました。
更にレベルアップしていくためには、次の2点の改善が必要であり、来年度の課題にしたいと思います。
1.フロントターンで状態が潰れてしまう可能性がある
フロントターンに入る際にヒールサイドの体の向きのまま入っているので、ターン後半に体を軸なりな持ち上げる(伸ばす)動きをしないと急斜面に入ったときに雪面から受ける強い反発力に耐えられず上体が潰れてしまう可能性がある。
⇒フロントターンの前半でもっと外向姿勢を取ると雪面からの反発力をしっかり受け止めやすい弓なりの姿勢になり、素早く次のヒールサイドターンに移行しやすくなるので、フォーム改造を更に進めていく。
2.雪面が荒れてくると上体がブレてしまう可能性がある
フォールラインに向かって落下していく途中で上体がややブレてしまうことがあり、雪面が荒れてくると上体が不安定になる恐れがある。
⇒雪面に向かって手のひらを押し込むイメージ、体幹にしっかり力を入れて固定するイメージを強く持つとターンが安定すると思われる。そのために、フィジカルトレーニングでやっている、サイドブリッジ、レッグロワーのイメージを持って体幹に力を入れていくと良い。
2021年度の雪上強化合宿は、今回の合宿を持って全て終了いたしました。
本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。