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19th冬季デフリンピック下見報告

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【報告者】
 ASチーム:田中照也、SBチーム:土師比佐夫、SBFチーム:奥田和夫

【視察日時】2018.12.16 ~ 12.20

【視察場所】 サンタカテリーナ

【視察目的】
11月中旬、ICSDより第19回冬季デフリンピックが来年の12月12~21日にイタリア共和国ミラノ北部にあるサンタカテリーナで正式に開催されると発表があった。冬季デフリンピック開催同時期となるこの時期に、実際に冬季デフリンピック競技会場を視察することで、天候に左右されやすい競技バーンの気象環境(天候、気温、雪質)、競技環境(スローププロフィール)の情報収集を行った。これらの収集データをすぐに強化指定選手やコーチにフィードバックすることで、冬季デフリンピックで最高のパフォーマンを発揮できることを目的とした。

【今回の視察でわかったこと】
イタリアは温暖で雨が少ない地中海性気候で知られているが、冬季デフリンピック会場となるサンタカテリーナはイタリア北部のアルプス山脈に囲まれた高山地(1,500~3,000m)にあるため、冬期間は晴天率が極めて高く気温も低い(我々が視察した時点での日中最高気温は-10℃)。しかも標高差が1,500m近くあるため世界レベルの競技大会を開催できる立地条件が全て整っていることがわかった。日本のスキー場でいえば、標高差条件は八方尾根スキー場、気象条件、スロープ条件で言えば菅平高原大松山ゲレンデに近いイメージであることもわかってきた。サンタカテリーナスキー場のすぐ近くにあるボリミオスキー場(イタリアの温泉リゾート地)ではFISアルペンスキーワールドカップが開催されることが多い(今年は12/26~29にFIS DH、SG競技開催予定)ことも判明した。
競技会場と思われるエリア(スロープ)は斜度の変化がすごく富んでおり、これまでに我々が練習したことがない急、中、緩、中斜面の連続になっている点にも注視したい。また、スロープの殆どが北側を向いているため、日中は殆ど太陽にあたることが少なく(12月は10時~13時までが日照にあたる時間)雪面も非常にハードバーンであることがわかった。(外気温-10℃時に、雪中温度は-14~-24℃位であることもわかってきた)冬季デフリンピックのアルペンスノーボード競技は午前中が予選、午後は決勝トーナメントとなることが多く、決勝に進むにつれて雪質が非常に硬く変化していく点についても注意した方がよさそうと感じた。


【写真】
 競技会場予想候補1(中間エリア(第1ゴンドラ降車地点)からスタート地点を見上げた(全体写真)
 競技会場予想候補1(中間エリア(第1ゴンドラ降車地点)からスタート地点を見上げた(拡大写真)

 競技会場予想候補2(ゴール地点からスタート地点(Tバーリフト降車地点)を見上げた(かなりの急斜面)

【動画】
 スキー場迂回コース Part1(Top(3,000m)エリアから中間地点(2,600m)まで)
 スキー場迂回コース Part2(Top(2,600m)エリアから第1ゴンドラ降車地点(2,000m)まで)
 競技会場予想候補1
 競技会場予想候補2

【コース俯瞰図】
 コース俯瞰図
 ■競技会場予想候補1
  コース俯瞰図のBコース ⑦Tバーリフトを降りて左側(AS競技:GS、SB競技:PGS、PSL)
  アルペンスノーボード競技としてはかなり急斜面と感じるので、可能性は低い
  ハードバーン

 ■競技会場予想候補2
  コース俯瞰図のAコース ⑦Tバーリフトを降りて右側(AS競技:SL、SB競技:PGS、PSL)
  コースはかなり変化に富んでいる(急⇒中急⇒緩⇒中急)
  ややハードバーン

 ■競技会場予想候補3
  コース俯瞰図のAコース ②ゴンドラの②マークがついている部分あたり(AS競技:DH、SG)
  コースはかなり変化に富んでいる(急⇒中急⇒緩⇒中急)

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