2021年7月4日(日) カムイ御坂スキー場(山梨県)

 オフシーズン中に国内で本物の雪を使って滑走トレーニングするのは難しいため、山梨県にあるカムイ御坂屋内スキー場(人工雪スキー場)の平坦な部分を使って、次の雪上トレーニングを実施しました。

  • 屋内スキー場を利用したゲートトレーニング(SL種目)
  • フリー滑走で来シーズン使用予定のブーツの性能テスト
  • 第2回強化合宿で覚えたゲート滑走技術の復習と、新しいボード板に慣れるための滑り込み

 屋内スキー場といえども雪質がアルペンスノーボード競技に向いた硬い雪質でしたので、何度も滑走(反復トレーニング)を繰り返すことでこれまでに身に着けた滑走技術の再チェックを行いました。ちょうどブーツメーカーより来シーズン使用予定の新しいブーツを借用することができたので、ブーツ性能テストもあわせて実施しました。
 選手は体重があるにも関わらず、これまでは柔らかいブーツを使用していたのでパワーロスが大きい(内力がボード板に伝達できない)という問題がありました。今回、硬いブーツに変更することによりバランス能力がこれまでより極端に良くなり、パワーがスムーズにボード板に伝わっていることを今回のブーツ性能テストで確認することができました。選手自身からも新しいブーツは滑走性能が良いとコメントを頂きましたので、来シーズンからは硬いブーツを履くことに決定しました。
 一方ゲート練習において、5月に実施した第2回強化合宿(北海道中山峠スキー場)よりもゲート滑走技術が向上していましたので、スムーズにゲート練習を行うことができました。
 コロナ禍の中で海外合宿が十分行えない中、今回のような国内で本物に近い人工雪のある屋内スキー場で滑走練習ができることがわかりましたので、今後の練習環境として活かしていきたいと考えています。そして、新しい滑走技術の習得チャンスを増やしていきたいと考えています。

本事業は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施しました。